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ぎっくり腰の謎

突発的・自然解消・癖

ぎっくり腰は
なぜ突然発症するのか。
なぜ激痛が自然に治るのか。
なぜ癖になってしまうのか。

突然発症の訳

ぎっくり腰は
何気ない動作(物を拾う、物を持ち上げる、くしゃみ)で発症する。

原因は
筋疲労、筋中の水分不足、血管収縮など、激しい筋疲労がある状態で急に姿勢を変えた時、起立筋の一部が痙攣して起きる。

つまり、ぎっくり腰は
背中や腰が疲れきって違和感や重さ、だるさ、痛みなどを感じていながら無視したり休養しないでいると起きる。

自然に治る訳

ぎっくり腰を言い換えると
睡眠不足での活動、長時間のデスクワークによる筋アイソメトリックなど、過労による筋断裂や疲労骨折から体を守るために、活動を強制終了したものと言える。

だから
痙攣(収縮)した筋肉を更に収縮させるような「活動」を一切停止して数日間過ごすことによって徐々に痙攣が治まり、ぎっくり腰が自然に治る。

癖になる訳

数日間の活動停止によって痙攣が治まっても、急性期の激痛がなくなっただけで、ぎっくり腰発症の遠因となった筋疲労は数日間の休養だけでは完全に回復しない。

更に
痙攣による筋の損傷まで加わって腰の深部に慢性痛特有の鈍痛を自覚するようになり、ぎっくり腰の置き土産として慢性腰痛が始まる。

こうして慢性腰痛を抱え、所謂腰痛持ちとなると腰の動きが制限されて血行不良から疲労回復力が弱まり、数か月、数年ごとに何気ない動作で再発する。

再発を繰り返し増幅された筋肉のダメージのせいで更に再発し易くなるばかりか回復までの期間が長くなり解決困難となってしまう。