治療院の運営方針
『人間の背骨はカイロプラクターの生活を支えてくれる』
この言葉は他人の弱みは飯の種
と言っている訳だが実際に治療院のシステムは顧客にとっては重荷となることがある。
弱い立場上従わざるを得ないだけで、重荷となる治療院のシステムとは
1.初診料
2.回数券
3.物品(サプリメント)販売
4.次回予約の強要
だが
このシステムで治療院を運営する施術師は施術で得る収益の他にこれらの余録を加え、歪んだ形でも辛うじて運営を続けながら数年間を維持できれば口コミが増えて、いずれ軌道に乗るだろうと考える。
しかし口コミが増えるのは技術を評価された治療院の場合だけで、施術以外の収益に頼った運営をする施術師の技術が患者に評価される筈がないため口コミは生まれず、少ない顧客範囲で更に収益を上げようとして予約を強要するから、負担を感じた患者が離れて行って練度が不足し技術が衰えるという負のフィードバックループが形成されてしまう事は考えていない。
反対に、開業と同時に施術の収益だけで生き残らなければならないと考える施術師の緊迫感は技術に対する妥協のない姿勢や、評価に値する施術効果を追求する態度となって患者に信頼感と期待感を与え、それに応えようとする施術師の真摯が更に緊張感を生んで技術が向上し、患者の評価が上がって口コミが増え予約の強要もしなくなるというフィードバックループが出来る。
治療院に限らずあらゆる業種で衰退する者と発展する者があり、それぞれの違いは開業というスタートラインに立った時、フィードバックループがどちら側に向いて動き出そうとしているのか無意識的にでも知っていたかどうかぐらいの小さな事でしかないが上記治療院のシステム4項目は患者の利益を図らないばかりか最終的には施術師の技術向上の意思まで衰えさせる力となる。
このような考えから上の項目を「行わない」ことに「広告・宣伝をしない」を加え開業以来の運営方針としている。