施術料金考察

手技療法の料金

手技療法の料金体系

「10分1000円」のように時間単位で料金を決める料金体系は労働価値説(客観価値説)と呼ばれ施術師の「労働」を料金化するものだから施術の結果(効果や満足感)までを料金に反映できない欠点があり手技療法には相応しくない。

何故なら
ようやく一人前と看做される経験10年の施術師と、経験年数30年の熟練施術師とでは同じ10分間の労働(施術)でも結果(効果)には雲泥の差があり「10分1000円」の同一料金では整合性が保証されなくなってしまうからだ。

破綻必至の料金体系

1990年代初頭に無資格者を大量に雇い入れて、短時間の簡易マッサージを行う「クイックマッサージ」と呼ばれるシステムが出現した事から業界にこの料金体系が導入された。

この料金体系が利用者に分かり易く便利な基準だった事や素人施術のせいで低レベルながら技術的に大差がない事、無資格者が割のいいアルバイト感覚で出来る事などが奏功してシステムと共に日本中に広まったのだが・・

どうせ同一料金なら誰でも質の高い施術を受けたくなるのが当然で多少なりとも有能な施術師に需要が集中するため指名料や割り増し料設定などの調整が必要になって「10分1000円」を上回る例外が出て来る事、対照的にどれを取っても大差のない 団栗の背比べ施術師のダンピングが起きる事などによって当初の「10分1000円」を維持できなくなる価格破壊を招き、期待された料金体系は破綻している状態と見るべきだろう。

整体などに行く人の割合

「10分1000円」の根拠

件のクイックマッサージが登場した当時、指圧・マッサージと言えば個人営業の「治療院」、繁華街の深夜出張マッサージ、サウナ・旅館等施設付属のマッサージしかなかった。

当時、指圧・マッサージの料金相場が6千円程度だった事から「10分1000円」が割り出され、今日に至るのだがマッサージの料金相場そのものには何の根拠もなく当時の平均収入や時代背景、物価などから恣意的に判断され「何となく」決まっていただけに過ぎない。